2013年3月16日土曜日

海外ブランド品の買付、仕入のアルバイトについての考察

知人の依頼で

ひょんな事から海外ブランドで商品を購入代行する、という話がありました。そのときは何にも考えていませんでしたが、実家で郵便物をチェックしておらず、督促状にも気づかずに都民税を滞納しており、資産を一部差し押さえられていた為、クレジットカードが使えなかったのです。そもそも業務を遂行できないので、お断りしたのですが、冷静に考えてみると非常にリスキーなアルバイトだと思ったので、書いておきます。そういえば友人もお金に困ってやりたがってたけど、共通の友人が『そういう日本人がいるからナメられるんだ』と非難した為に止めた、という経緯があったのも思いだしました。昔からこのようなアルバイトは良くあるようで結構ケースとしては多いのではないでしょうか。というかこんな事も知らずに生きてきた自分の方が世間知らずです。

私達の知らない所でお店側は手を打っている

これは知らなかったですし、本当かどうかは分かりませんが、ブランド店では買い付けバイトのような客が沢山来るので、購入時にクレジットカードで買い物させて顧客を管理したり、現金でも金額の上限をもうけていたり、なんか色々面倒な事をしているようです。私は今迄一度もLouis VuittonやらHermèsを買った事もないので知る由もありません。シャンゼリゼ通りも殆ど行きません。

考えられるリスク1 返品、購入間違い、商品代金が入金されない

そもそもクレジットカードで普段買わないような買い物をするなんて怖いです。クレジットカードのマイルやポイントくらいは溜まるでしょうけど、これに永続性があるかどうか考えるといつか規制が入ったり頼まれた人から現金振り込まれなかったり怖いですね。友人でもブランド品を代わりに買ってきて、って言われたら断ります。間違って買ったら額が額ですし、これがもしブランド品ではなく、マンションだとして『5,000万渡すからマンション買って来て(笑)』て言われて買ったら『え?これ頼んだのと違うよ、返品して来て』って言えないです。

考えられるリスク2 取り締まりに引っかかり強制送還、新規ビザの申請不可、入出国拒否

個人で商品を輸入して個人で使用すれば問題ありませんが、商品目的の場合はNGです。つまり商品を海外で購入して免税を受け、安く仕入れたものを転売されては国内店舗はたまったものではありません。つまり違法行為なので当然、捕まります。お金で済めばいいですが、お金より価値の高い信用を失います。もし私がビザの担当官だったら過去に何らか問題を起こした人物のビザは承認しないでしょう。ちょっとしたバイトの割りには収入は悪くないですが、運悪く捕まった場合のペナルティ、影響度が大き過ぎます。

考えられるリスク3 次の世代の印象が悪くなる

パリのレストランで働くシェフが『今までの日本人の先輩シェフが時間や約束を守ってちゃんと働いてきたから、自分が働けている』と言っていました。なにをするのかは本人の自由ですが、『日本人は働かない』などとレッテルを貼られたら今後一切、フランスでは日本人を雇ってくれないでしょう。先代の日本人達に感謝をしつつ、あとからやってくる後輩の為にもモラルを守って生きていかないといけないですね。

で、結局

手っ取り早く、ビザもなしに仕事ができる、手軽なワリに高額。そんなウマい話はありません。もし誰でもできるなら安いはずです。友人に頼まれて個人で買ってくるのと何が違うのか、相手が違うだけだ、という反論もあるでしょう。でも、メリット、デメリットを差し引いた場合にデメリットに働く割合が大きいと思います。他人にどうこう言える立場ではないので言いませんが、少なくとも私は今後もやりません。

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